花
花はやきもちやきだ
いつもは蜂などには
目をもくれない
だが蜂がひとつの花に近づけば
みなはいっせいにそちらをふりむく
そして蜂にほほえみかける
蜂が花を離れれば
またみなは知らぬ顔をする
そしてときどき蜂をのぞく
蜂は花の香りにまどわされる
そして自分を失ってしまう
蜂は純情である
花の意のままに動く
そしてとどまるところがない
そして蜂は孤独である