第八高等学校寮歌

中山久作 作詞
三橋要次郎作曲

伊吹おろしの雪消えて
木曽の流れに囁けば
光に満てる国原の
春永劫に薫るかな

夕日溢れて草萌ゆる
瑞穂が丘に佇めば
零れ地に咲く花菜にも
うら若き子は涙する

見よソロモンの栄耀も
野の白百合にしかざるを
路傍の花にゆき暮れて
はてなき夢の姿かな

花に滴る日の水沫
命の啓示を語るとき
希望にたぎる若き頬を
はるかに星はてらすなり

神秘の闇のおとずれに
いつしか寮の灯火は
瞬きそめてわれを待つ
地上の夢よいざさらば

杳靄融けし丘の上に
いずこともなく春を呼ぶ
歌やすらかに流れ来る
紺青の月影濃けれ